安ワインの代名詞だった都市

『オリヴィエートの造り手は25人しかいないのに市場 には 500 種類以上のオリヴィエートが存在する。こ れがイメージを悪化させた原因』
2,500年の歴史を持つ都市「オリヴィエート」。近年では低価格ワインの代名詞のようになってしまいました。 というのも、葡萄やワインを買取り色々なエチケットを貼って販売する「ボトラー」と呼ばれる会社がウンブリアに80社もあり、オリヴィエートワインの90%はボトラーによるものなのです。自社葡萄でボトリングまで行うのは25人程度と限られています。

収量を下げることで葡萄の質を上げる

1969年に「ドゥビーニ」家がパラッツォーネ地区の教会を購入したのが「パラッツォーネ」ワイナリーの起源です。1970年に現当主「ジョヴァンニ」の父親が25haの土地に葡萄を植樹し葡萄栽培を開始。1982年にはボトリングまでを自分達で行うようになります。
「オリヴィエートは産業が無かったので自然が多く残 っている。有機栽培で土壌を活かし、収量を下げることで葡萄の質を上げることが重要」
彼等の土壌は複雑。断層が重なった地域で色々な 土壌がモザイク状に入り組んでいます。

珍しい５品種ブレンド

オリヴィエートはグレケット、プロカニコ、ヴェルデロ、 ヅルペッジオ、マルヴァジアの5品種ブレンドという珍しいワインです。 創業当時は伝統に則って5種類の葡萄を1つの畑に混植していましたが2000年に植替え、今では区画毎に品種を分けて植えています。 畑ではボルドー液以外の薬剤は使用せず肥料も使いません。
現在、5 種類の葡萄品種は色々な区画に分けて栽 培されている。グレケットは 6 区画に分かれて栽培さ れている。土壌や日照量が違うので区画毎に熟度が 変わるが品種毎に一気に収穫する。 そうすることで色々な熟度のグレケットが収穫できて ワインは複雑味を持つ。
「プロカニコはワインの肉で グレケットは骨。マルヴァジアは香を与えてくれる。ヴェルデッロはアルコールとボリューム。ドゥルペッジォは酸を与える」のだそうです。

このワインの特徴は

葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出している人他にはない丸く馴染んだ5品種ブレンド！で、この価格は最高のコスパです