自然と調和したエレガントなワイン

マタンザス・クリーク・ワイナリーは、ソノマ・カウンティの人里離れた、それゆえに息を 呑むほど美しい自然が残る“ベネット・ヴァレー AVA ”にワイナリーを構えています。ベネッ ト・ヴァレーは、マタンザス・クリークの請願により、 2003 年に AVA に認定されました。 マタンザス・クリークが目指すワインのスタイルは「シンプルエレガンス」。つまり、 クリーンなライン、落ち着いた トーン 、美しいシルエットを重視し、余計な装飾を排除すること で、質感を際立たせます。トレンドに頼ることなく、現代的でありながら普遍的な自信を放ち、 真のエレガンスはシンプルさと細部へのこだわりにあることを、マタンザス・クリークは生み 出すワイン から 証明します。 その工程は、土地に対する深い敬意を表現すべく、シンプルかつ エレガントな糸でポートフォリオを繊細に織り込んでいくような作業と心得ています。

ペトリュスクローンで極めるメルローの魅力

1977年の創業以来、マタンザス・クリークは冷涼なソノマの中の温暖な地域で良質に 育つ 2 つの品種、“ソーヴィニヨン・ブラン”と“メルロー”で高い評価を得てきました。ワ イナリーのブドウは全て持続可能な農法で栽培されています。彼らの醸造方法は、長い 年月を経ても揺らぐことはありません。様々なクローンのブドウを栽培し、畑の特徴を 探求し、そしてそれぞれのブドウに適した酵母と発酵槽を活用します。 特筆に値するのは、メルローのクローンです。 1999 年、アレキサンダー・ヴァレーの “ジャクソン・パーク・ヴィンヤード”の約 36ha に、縁あって、言わずと知れた世界のメ ルローの頂点に君臨する“ペトリュス”クローンを植樹しました。 驚くべき事に、その 樹 は ペトリュスの最も古い最良区画のものでした。ジャクソン・パーク・ヴィンヤードで見 事に成功したペトリュスクローンが、マタンザスのメルローには 使用されているのです。

チリ出身のワインメーカーが紡ぐアロマの魔法

ワインメーカーは、チリ出身のマルシア・トーレス・フォルノ（写真右）が務めます。彼女にとっ てワイン造りとは、「土地との関係を築き、その土地のニーズや特徴、傾向を学ぶこと」。持続可能 な農法を支持するマルシアは、ブドウ畑を尊重することが重要だと言います。ワイン造りのプロとし ての経験は 20 年以上になりますが、マルシアがワインと出会ったのは幼少期に遡ります。チリのサン ティアゴで、スペイン人とイタリア人の血を引く両親のもとに生まれた彼女は、チリ最大のワイン生 産地であるマウレ・ヴァレーの家族が所有するワインセラー（貯蔵室）がある牧場で、幼い頃、多く の時間を過ごしました。セラーの中に入ることは禁じられていましたが、門から覗き込んでオーク樽 を観察したり、アロマを吸い込んで香りを楽しんで遊んだ経験から、セラーを 神秘的で魔法のよう なもの と感じていました。この幼い頃の好奇心は情熱へと成長し、サンティアゴのカトリック大学 で果樹栽培と醸造学を専攻、農業工学の学士号を取得します。 1995 年、同地の“クーシーニョ・マク ル”でワイン造りのキャリアをスタート。その後、“カネパ”でアシスタント・ワインメーカーに就任。 1996 年、 CAEP Communicating for Agriculture and Exchange Program 米国国務省が指定する国 際農業交流プログラム） の一環で渡米。カリフォルニアでの最初の仕事は、ナパ・ヴァレーの“カー ディナル”での醸造でした。その後、“ケンダル・ジャクソン”でアシスタント・ワインメーカーとして 働き、 2006 年に“ペルトン・ハウス”のワインメーカー、 2011 年から“マタンザス・クリーク”のワイン メーカーに就任しました。幼い頃からの夢を叶えた彼女は水を得た魚のように、そして、その昔魅せ られた“アロマ”を最大限に引き出すワイン造りに邁進しています。

このワインの特徴は

ソノマ・カウンティ最高のソーヴィニョン・ブランを造 る為に、ブドウは 6 つの AVA から調達しました。収穫日は 果実の アロマのポテンシャルによって決定 し、それ ら をブ レンドすることで ワインに 複雑味 を与え ます 。
ステンレスタンク 83 ％、ニュートラルオーク 17 ％で 4 ヶ月熟成。